【No.17】陰部洗浄には尿路感染症予防の効果なし?

〈タイトル〉

Prevention of catheter-associated urinary tract infections. Efficacy of daily meatal care regimens.

 

〈出典〉

Am J Med. 1981 Mar;70(3):655-8.

 

〈PMID〉
7011019

陰部洗浄がカテーテル関連尿路感染症の予防にどの程度有用かという研究。


①外尿道口をポピドンヨードで消毒(2回/日)vs 水のみの洗浄
②石鹸による洗浄(1回/日)vs 水のみの洗浄

で、プライマリーアウトカムは「細菌尿(1000コロニー/ml)の検出」





消毒群では200人中32人(16%)から、対照群では194人中24人(12.4%)か細菌尿が検出された(有意差なし)。

②石鹸洗浄群では229人中28人(12.2%)から、対照群では18人(8.1%)から細菌尿が検出された(有意差なし)。


50歳以上の抗菌薬を投与されていない女性では処置群で有意に細菌尿の検出が多かった(P=0.002)。






【感想】


やっぱり陰部洗浄のエビデンスってあまりないですよねぇ。


個人的な意見ですが、毎日の石鹸洗浄の意義はないと思います。



この研究のプライマリーアウトカムは細菌尿の検出ですが、これは完全に代用のアウトカムな訳で、


細菌尿が臨床的にどれだけ問題になるのかという…。




本当なら細菌尿の検出ではなく「尿路感染症の発生」などで比較するべきなんでしょうが、


まぁイベント発生がすごく少なそうですが。




膀胱留置カテーテル挿入患者にはルーチンで毎日石鹸による陰部洗浄を実施している病院もあるかと思いますが、


それにどれだけ意義があるんでしょうね。